美畜令嬢
おとなしそうな顔して
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◆スタッフ◆製作:(株)旦々舎/提供:Xces Film/脚本:山崎邦紀『深窓の令嬢 レイプ狂い』より/監督:浜野佐知/撮影:田中譲二/照明:秋山和夫/編集:フィルムクラフト/助監督:森満康巳/制作:鈴木静夫/スチール:岡崎一隆/録音:ニューメグロスタジオ/現像:東映ラボ・テック
◆キャスト◆的場由香:遠藤悠美/的場菊美:田口あゆみ/倉旗奈津江:吉行由実/倉旗高志:平賀勘一/国坂功:杉本まこと/長田浩一:甲斐太郎
◆解説◆ 自分がレイプされるかもしれないという妄想にとりつかれ、外へ出られなくなる女子大生。毎夜見るレイプされる夢は妄想なのか、願望なのか、それとも正夢なのか。
強い男に抱かれたい、犯されたいという密かな願望。そんな願望をどこかで持ちながら自分ではそれを決して認めない。こういった心の葛藤を女が持ってるなんてそれこそ男側の勝手な願望だとおっしゃる女性の方々もいらっしゃるでしょう。その通りです。男の願望です。それが映画になりました。
レイプ恐怖症で夜な夜な服を引きちぎられ、無理やり突っ込まれる夢を見てしまう主人公の女子大生と、デザイナーで金持ちで淫乱な母親と、治療すべき相手の女子大生に欲情してしまう精神分析医の三者の心と体がからみにからんで物語はクライマックスへと向かいます。
主演は遠藤悠美。監督は浜野佐知
◆ストーリー◆ 女子大生の由香は、自分がレイプされる妄想にとりつかれ、大学に行けなくなってしまった。周りの男たちが、自分に襲いかかってくるような脅迫観念から逃れられないのだ。
道路工事しているところを通れば、土木作業員にレイプされる幻想に陥る。毎日が息苦しい。
母の菊美は、由香を精神分析医倉旗のもとに通わせる。倉旗は、由香の話す内容から、由香の精神的なアンバランスのもっとも大きな原因は、母の菊美との葛藤にありそうだと推測する。
菊美は派手で、どこにいても目立つ存在であり、どうやら由香の初恋の男らしい高校教師の国坂を、自分の愛人にしていた。美味しいところは全部持っていく母親と、そんな母を憎めず、自分を認めてもらいたいと密かに願っている娘。一度、菊美に会いたいという倉旗に、由香は拒絶する。自分のドクターまで母に取られてしまうかもしれない。そんな由香を哀れに思いながら、医師としては持ってはいけない患者への愛情が湧いてくることを自覚する倉旗。
そんな由香の気持ちを知ってか知らずか、菊美は平気で国坂を自宅に呼び、時にはとまらせていた。国坂は、由香のよそよそしい態度、ときおり見せるおびえた表情は、男に対する被害妄想が原因していると見抜いている。菊美のいないところで、チョッカイを出してみるが、由香は硬い表情で相手にしない。
公園の東屋で、土木作業員の長田と偶然二人きりになった由香は、パニックを起こす。長田が襲いかかってきて、着ているものを破られ、犯される由香。汗くさい長田の服と、動物のような体臭。しかし、それは由香の一瞬の幻想であり、実際には気を失って倒れたところを、長田に介抱されていた。
汗くささも、動物のような臭いもしない長田に、お茶を飲まされる由香。人の良い彼の弁当に付き合っているうちに、肉体労働者に対する自分の浅はかな思い込みを知る。
明るい気持ちで家に帰ってきた由香を待ち構えていたのは国坂だ。由香に向かって、レイプ願望はどんな女の心にもある。それは自然な欲望なのだと言って、襲いかかる。
必死に抵抗するが、無残に犯されてしまう由香。終わった後、感じていたはずだ言う国坂を張り倒すと、家を飛び出す由香。
そこに菊美が帰ってき、国坂の様子を見てびっくりするが、由香に事情を聞いて国坂をブチのめす。由香に詫びると同時に、よくやったと誉める菊美。癒される思いの由香。母と娘は抱き合う。
その夜、再び由香は黒い影に犯される夢を見る。男は倉旗だった。ハッと飛び起き、フラフラと菊美の部屋に向かう由香。
ドアを開け、由香が見たものは…