人妻発情期
不倫まみれ
写真をクリックするとスチール大が御覧になれます
◆スタッフ◆製作:新日本映像株式会社/提供:Xces Film/脚本:橘満八・工藤雅典/監督:工藤雅典/撮影:西久保維宏/照明:赤津淳一/編集:三條知生/音楽:たつのすけ/メイク:ヒーローズ/助監督:高田宝重/製作担当:岡輝男/スチール:本田あきら/録音:シネキャビン/現像:東映ラボテック/協力:日活撮影所
◆キャスト◆水島奈緒美:小室友里/榊田輝子:朝吹ケイト/滝本真希:佐倉萌/小野寺:川瀬陽太/水島康彦:本多菊雄/谷部:飯島大介/熱帯魚屋店主:赤星昇一郎
◆解説◆ 企画から完成までに長い時聞を掛けてついに完成しましたこの作品。
ある人妻が旦那との殺伐とした生活から淋しさを忘れるために、買い物依存症になっていく…そしてその行き着く先は…。というお話ですが、他にも、アルコール、ギャンブル、セックス…と色々あるもので、旦那様達に忠告です!あまりほったらかし過ぎると奥様たちは『発情』してしまいますよ!まるでさかりの付いた猫のようにそしてその人妻役を演じるのは、今絶大な人気を誇るやナンバーワンビデオギャル小室友里。彼女の艶技がついに映画に登場!大画面の迫力で彼女の隅々まで堪能してもらいます。 そして、日活ロマンポルノを見て育ったお父さん達にはたまらない、レディースローンの女社長役朝吹ケイト。
カード破産寸前の女子大生役にシネクィーンの佐倉萌。と、三人の人気女優を厳選した『人妻発情期 不倫まみれ』老若男女のみなさんに見てもらいたい極上の一品
監督にはエクセス初の工藤雅典。女優選びから場所、小道具に至るまで、とにかくこだわりました!純粋なラブストーリー乞御期待!
◆ストーリー◆ コートを着た水島奈緒美(27)が小道をやってくる。ベンチには脂ぎった中年の男が待っていた。大手クレジット会社の課長谷部(47)である。素性の分らぬ客に裸にされ、オモチャのように凌辱される嫌悪感に必死に耐える奈緒美であった。
奈緒美は銀行員である夫の康彦(58)ごと、殺伐とした日常生活が何年も続いている。奈緒美は心の渇きを癒すため、ただひたすら高価な品物を買い続けていた。その結果夫に秘密のカードローンは取り返しのつかない金額に膨らんだ。
買い物をしたい衝動が押さえられない。いつの頃からか買い物依存症になっていた。
ブランド物の手提げ袋を幾つも抱える奈緒美。自己嫌悪で心が痛いと、その時、携帯電話が鳴る。ホテトルの事務所から客が付いたという連絡が入った。夫にばれるのではないかという不安と緊張感に苛まれながら、指定された場所に向かう。
そんな奈緒美が時々立ち寄るところ、それは町の小さな熱帯魚屋だった。お気に入りはディスカス。水槽に顔を近付けると、水槽の反対側に、自分と同じょうにディスカスを見ている顔があるのに気付く。奈緒美の目が同じディスカスを見つめている男と合った。
その男、小野寺(32)は借金の取り立て屋だった。それも女性専門。奈緒美のように自己破産寸前になった女の債券を買い取り、代わって女達を風俗で働かせて荒稼ぎをしていた。もちろん働かせる前には味見もする。熱帯魚屋を出た小野寺は、その見でターゲットの所に向かった。
ターゲットの女は滝本真希(19)。親の経済状態も顧みず、身分不相応なお嬢様学校に通う女子大生。友人への見栄から、高価なブランド物の洋服やバッグを買いまくってカード破産寸前のバカ女だ。普通に働いて返せる借金ではないのは当の本人が一番分かっている。初めは抵抗したものの、いつしか小野寺に抱かれていた真希は、むしろ開き直っているように見えた。自分から小野寺の股間をむさぼっていく。
熱帯魚屋で小野寺はあの魚を買おうとしてる。現金40万円を持って店に出向いた小野寺を店主はうさん臭げに一瞥しただけだった。「あんた、魚を飼ったこと、あるのかい?世話できるのかね」返す言葉がなかった。確かにそんな経験はない。世話も、早朝から深夜まで働き詰めの自分に、早々きちっとできるとも思えなかった。「あの魚は難しいんだ。それにめったにない掘り出し物だしな。売れないね、あんたには」言い返そうとしたとき、横から声が聞こえた。「すいません。あのディスカスが欲しいんですけど」奈緒美だった。店主はこ人を見比べ、うんざりしたした表情で小野寺に吐いたのと同じ言葉を繰り返した。
翌日、二人はまた熱帯魚屋にきていた。心のどこかに、ここに来ればまたお互いに会えるかもしれないという期待を抱いていた。そして、水槽越しにはディスカスを見つめる親方の目があった。小野寺は携帯電話の番号を走り書きし奈緒美に渡した。そして、二人は時々会うようになった。
そんなある日、奈緒美が隠していた請求書を康彦が発見する。康彦は奈緒美の借金の総額を知る。奈緒美をしたたか殴り付ける康彦。「俺はお前にはついていけない。終りにしよう」そして、離婚するのだから自分名義になっている借金の分をすぐ返せと追った。
翌日、気が付くと奈緒美はディスカスの水槽の前にいた。小野寺が気付き、その肩を叩くと、奈緒美はすがりつくように彼の胸に顔を埋めていった。「どこかに連れていって」
小野寺の部屋で激しく愛し合った後、小野寺は奈緒美への気持ちを告白した。「君が人の奥さんでもかまわない…」彼がそういうと奈緒美はほほ笑んだ。「もうすぐそうじゃなくなるわ。少し待っててくれれば」
康彦は家を出て行った。奈緒美は生活のためにズルズルとホテトルを続け、小野寺との逢瀬だけを楽しみにしていた。しかし、罪の意識が奈緒美を苦しめる。今日も馴染み客の谷部に散々弄ばれた後、小野寺と待ち会わせた。抱こうとする小野寺に「今日は許して…という奈緒美。小野寺も自分の仕事に対する罪の意識に苦しみ始めており、奈緒美の拒絶に対しても無理強いはできなかった。そして、奈緒美のために会社を辞めようと考え始めていた。
仕事を終え、家に帰った奈緒美の元に康彦からの手紙が届く。離婚届だった。奈緒美は康彦の携帯に連絡をし、明日ホテルで会う約束をした。全てがもう一度始まる。奈緒美の心はさばさばしていた。そして、小野寺にも連絡し明日の夜、会ってほしいと伝える。
翌日、小野寺は債券を持つクレジット会社の谷部と共に、ターゲットの所に向っていた。2000万を越える借金を抱えたその女は、それでも一流ホテルに滞在しているという。もしも今日、その女が返済計画を示さなければ、その債券は小野寺の会社に売り渡されることになる。
ホテルのロビーに入った小野寺は、康彦を待つ奈緒美に気が付いた。奈緒美も向こうからやってくるのが自分の馴染みの客、谷部であることに気付いた。そして、その隣にいるのが小野寺であることも見て取った。谷部は一瞬眉を歪めると、奈緒美に手をあげた。「よっ、仕事?」「いえ…」「そう、じゃ」奈緒美と小野寺の視線が交差した。驚いたのは谷部と奈緒美が親しそうだったことだ。奈緒美は自分の商売を知っているのか。すべてが崩れ落ちるような気がして、小野寺は立っているのがやっとだった。「終わった…」奈緒美は心の中で言った。彼は本当の姿を知っている。もう会うことはできない。やっとの思いでその場を立ち去る奈緒美。
その晩、熱帯魚屋の前にたたずむ小野寺。しかし奈緒美からは連絡が無い。店が閉まった後もしばらく小野寺は待っていた。考えてみると小野寺は奈緒美のことを何も知らない。住んでいる所も、電話番号も聞いてない。知っているのは人妻で、もうすぐ離婚すると言う事だけだった。小野寺は翌日も、その次の日も奈緒美を待った。
ある日、小野寺の携帯が鳴った。小野寺の最後の仕事の連絡だった。ターゲットのデータがファックスから流れてくる。その顔写真は、奈緒美のものだった。負債総額千七百万円。目下離婚訴訟中。そして現住所と電話番号。来るべきときがきたのを小野寺は知った。
「奥さん1700万円、うちの会社が肩代わりすることになりましてね」訳が分からずにいる奈緒美に、小野寺は冷たい言葉を重ねる。財産の差し押さえの話になったとき、奈緒美がようやく飲み込んだ。「あなたの仕事って、要するにそういう事だったの」小野寺はそれには答えず「もうこうなると、普通の仕事じゃ返せないよね。もし、差押えを避けたいっていうなら、俺がとっておきの仕事を紹介できるんだけどね」奈緒美は半ば投げやりなまなざしで小野寺を見ている。「ホテトルなんてどう?もちろんあんたが商品としていけるかどうか、俺がチェックするんだけどね」二人はしばらく無言で見つめあっていたが、やがて、その顔に笑みがよぎり、いつしか涙を流さんばかりに爆笑していた。
やがて、小野寺は書類を出して、言った「さ、こいつにサインして、とっととここを出よう」「なんなの?」「君の借金をどこかに押しっけようって言う書類さ。この家は諦めなきゃならないけど、どうにかなるさ」「でもあなた、そんなことしたら会社の方でまずいんじゃ?」小野寺は腕時計を見る。「今頃は上司に俺の辞表が届いている頃だな」二人はもう一度見つめあってほほ笑むと、抱き合い、唇を寄せながら請求書の散乱する床に倒れ込んだ。
そして二人は、小野寺の部屋の青白い照明の中、ベッドでお互いを激しく求めていた。水槽ではディスカスが我関せずとばかり泳いでいる。
水槽の放つ青い光の中で、二人の絡み合う姿が海中で睦みあう魚のように光った。