◆スタッフ◆製作：フィルムハウス／提供：エクセスフィルム／監督・脚本：坂本太『未亡人理容室 痺れる指先』より
／撮影：創優和 ／照明：小野弘文／助監督：高田亮 ／製作担当：真弓学 ／編集：金子尚樹メ／イク：小川幸美スチール：本田あきら／録音：シネキャビン／現像：東映化学◆キャスト◆浅田晴海：島田綾 ／浅田麗奈：村上ゆう／高田恭子：佐々木基子／ 佐々木宗太郎：久須美欽一／ 樋口真悟：やまきよ／高田久志：前川勝典
◆解説◆ 人妻達の奔放な性は尽きることを知らない。
ある人妻は洋服を着替えるかのように男も次々替えていく。またある人妻は・・・。これは何も人妻に限っての事ではないが、知らぬは亭主ばかりなり。のようだ。
だからなおさら「私は一生一人の男に操を捧げ生きていきます…。」と、顔に書いてあるような未亡人に男は引かれる。また、そうあって欲しいのが未亡人である。
これは、男の勝手な思い込みの中に存在する描かれた未亡人の姿であり、男の願望でもある。創造の中で作り上げられた未亡人というブランドのようなものなのだ。
だからこそ、未亡人に対する思いは膨らむばかりで、その言葉を聞いただけで得も知れぬ欲求に襲われる人もいるのではないか？
しかし、未亡人とて一人の女。いついつまでも男日照りじゃあ熟れた躯が可愛そ過ぎる。「あぁ、あなた御免なさい…。」と、体が男を求めてしまうのが本来の姿なのだ。
そんな未亡人の姿をテンポ良く仕上げた坂本太監督。
主演はマリンスポーツで鍛えたナイスバディで、カリスマ美容師が若者の人気者なら、私は町内会のカリスマ未亡人よ！と、床上手な床屋の未亡人に島田綾。店の中で出戻り妹と二人狂艶三昧。
さあ、皆さん。その指先で痺れさせてもらいましょう！一体どんな床屋なのか『未亡人理容室 痺〈しび〉れる指先』乞御期待！
◆ストーリー◆ 浅田晴海は三十三歳の未亡人。小さな商店街のはずれで理容室を営んでいるが、半年前旦那を腹上死で亡くし、女盛りに独り身になりその肉体の欲求不満は
爆発寸前の悶々した日々過ごしていた。気分転換と生活の為に晴海は傾き掛けた理容室の再会を決め、旦那が残した借金の肩代わりをしてくれた町内会長の佐々木宗太郎の元を尋ね営業の許可をも貰う。
しかし、晴海の不慣れな理容技術では新規の客は付かず、通ってくるのは近所で八百屋を営む男、やもめ樋口俊一と女房の恭子と、倦怠気味でうまくいかないお好み焼き屋の高田久志だけ。
応援してくれるのは嬉しいのだが樋口と高田の目的は、晴海の熟れきった肉体。
二人は争って晴海の理容室に通い、晴海の無意識に発散する匂い立つ色香に惑わされ、セクハラ行為に及んで何とかモノにしようとするのだが、晴海の心の中に自分の過度な快楽追求が旦那を死なせた原因であるという、後悔の思いが肉体の疼きを押さえつけていた。
ある日、駆け落ち結婚して家を出た妹の麗奈が、旦那を捨てたと晴海の家に転がり込む。「一人の男で我慢するなんて私には無理」と悪びれた様子も見せず「私の家なんだから・・・」と居候を決め込む麗奈に頭を抱える晴海。
晴海の心配等気に掛けず遊ぶ為の小遣い欲しさに佐々木を訪ねその肉体を餌にちゃっかり楽しむ麗奈に、佐々木は麗奈への援助の交換条件を出す。
そんなとき晴海は高田の妻恭子からある相談を持ちかけられていた。倦怠気味でインポ状態に陥った高田を救って欲しいというのだ。
なぜか、晴海には反応するという高田と恭子の真剣な頼みに店を尋ねた晴海はその肉体を開く。
そして、留守番を頼まれた麗奈は、晴海を目当てに訪れた樋口に「何も出来ませんが・・・」と悪戯心を出して、肉体を使ってのサービスで楽しみ、さらに麗奈はその痴態をわざと晴海に覗かせる。
やがて、麗奈は『欲求不満』と『借金返済』という晴海の弱みにつけ込み、スペシャルサービス付きの理容業務に晴海を引き込む。
