理容店の女房
夜這い寝間

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◆スタッフ◆製作:サカエ企画/提供:Xces Film/脚本:岡輝男/監督:新田栄/撮影:千葉幸男/照明:高原賢一/録音:シネ・キャビン/編集:酒井正次/音楽:レインボーサウンド/スチール:佐藤初太郎/助監督:小川隆史/現像:東映ラボテック
◆キャスト◆星野夕子:瀬能司/岡本一枝:平沢里菜子/亀崎晴子:風間今日子/岡本進也:本多菊次朗/星野文夫:丘尚輝/鶴田剛:樹かず/松尾哲平:津田篤
◆解説◆ 男だっら一生に一度くらいは夜這をしてみたいと思う人は多いと思う。エクセス独自の調査によると、40代以上の男性は約過半数の人が『夜這をしてみたい』と答えた。夜這いの醍醐味は、深夜ひっそりと好きな女の家に忍び込み、家族に気づかれず女と行為を持つ。しかし、今、そんな事をすると警察に捕まってしまいます。が、映画の中で楽しむのなら問題ありません。貴方の夢を映画の中で実現しましょう。
 主演は瀬能司。ナイスボディの彼女が淫らに犯されます。じっくりとご覧下さい。
 監督は新田栄でお贈り致します。
◆ストーリー◆ 夜。商店街の理容店の女房・星野夕子が眠っていると、そこへ夜這いをかける黒い影。影は、夕子の布団をまくると、彼女の体に悪戯を始め、勃起したペニスを彼女の太股に押しつけた……。
 と言うところで、目を覚ました夕子。店の控え室で、ついうたた寝をしてしまったようだ。
 一方、主人の星野文夫が店番をしていると、近所の酒屋の店主・岡本進也がやって来た。「いらっしゃい!」威勢よく立ち上がる文夫だが、進也は夕子にやってもらいたがった。夕子に髪を切ってもらうと、福を招くと言うのだ。この前も競馬で大穴が当たったと大喜び。そこへ、奥から夕子が現れた。つまらなそうな文夫は、「パチンコに行ってくらぁ」と店を出て行く。
 髪を切り、ヒゲを当ててもらっている進也。その顔に、夕子の乳房が当たる。進也は、夕子のお尻に手をやりながら、夕子に聞いた。「今度、旦那が釣りに行くのはいつだい?」「今日の夜よ」「じゃあ、今晩行くとするよ」そう、実はふたりは不倫の仲だった。大の釣り好きの文夫が、夜釣りに出かける日を狙っては、進也は夕子に夜這いをかけていたのだ。勿論、髪を切ってもらうと福を招くと言うのは嘘。進也は、夕子と寝ると福を招くと思っていた。
 夜。岡本酒店の母屋。妻の一枝が、ひとりで伝票の整理をしている。夫の進也は、またどこかへ飲みに行ったのか姿が見えない。淋しそうに、顔を伏せる一枝であった。
 同じ頃、文夫が釣りに出かけた理容店。その母屋に忍び寄る進也の影。誰も見ていないのを確かめて、彼は鍵の開けられた裏の窓からこっそり中へ入って行く。
 和室の寝間では、夕子が眠っている。その時、襖が開いて進也が入って来た。そして、夕子の布団に潜り込む。シーツの波の上、ふたりは愛し合った。
 別の日。夕子が店番をしていると、必死の形相をした商店街のいかず後家・亀崎晴子が駆け込んで来た。「どうしたの、晴ちゃん。そんな顔して?」すると晴子は、「噂を聞いて来たの。夕子さんに髪を切ってもらうと、福を招くんですって? 私、今日、30回目のお見合いなの。ゼッタイ、成功させたいの!」
 だが、既に美容院に行った晴子の髪はセットされている。戸惑う夕子に、晴子は言った。「下の毛をカットして。下の毛だって、毛には違いないでしょ?」 断りきれない夕子は、急いで店のシャッターを降ろし、したこともない下の毛のカットをしてやった。
 お見合いの会場。夕子と相手の鶴田剛が、緊張した面持ちで向かい合って座っている。しかし、ふたりの間に垂れ込める沈黙。果たして、お見合いの行方は――
 翌日。夕子が客の頭を洗髪していると、必死の形相をした晴子が駆け込んで来た。店に入って来るなり、夕子に抱きつく晴子。実は、お見合いが成功したと言うのだ。しかも、その日のうちにHもした(晴子と剛のカラミ)。嬉しそうに報告する晴子を見て、夕子は思う。「福を招くって、まんざら嘘でもないのかしらん」
 夜。文夫がまた釣りに出かけて行く。それを送り出した夕子は、いそいそと裏の窓の鍵を開けておくと、寝間で進也が夜這いをかけて来るのを待った。
 ところが、店の表では――なにやら、進也が若い男(松尾哲平)と話をしている。実は、哲平は進也の親戚の息子。司法試験を控え上京して来たのだが、自信がないと言う彼に福をお裾分けとばかり、今晩一晩だけ夜這いを譲ってやろうと相談していたのだ。
 何も知らない夕子は、布団の中で今や遅しと夜這いを待っている。そこへ、入って来る黒い影。夕子が抱きつくと、それは見知らぬ男(哲平)だった。慌てて事情を説明する哲平。しかし、既に濡らして準備していた夕子は、哲平を受け入れてやる。それに、哲平のイチモツは若くて硬くて大きくて、それだけで魅力的だったのだ。
 さて、哲平に夕子を譲ったお陰で暇を持て余してしまった進也。居酒屋やスナックを何軒かはしごした後、漸く自宅へ帰ろうとした、その時! なんと、釣りに行った筈の文夫が、家の裏の窓から入って行くのが見えた。「ど、どういうことだ?」
 こっそり家に入って覗き見ると、一枝と文夫がHの真っ最中。釣りに行っていたとばかり思っていた文夫は、実は自分の女房に夜這いをかけていたのだ。ショックで、情けなくて、滑稽で、進也はその場に座り込んだ。
 別の日。夕子が客のヒゲをあてていると、進也が入って来た。哲平が、一次試験を通過したことを報告する進也。嬉しそうに微笑む夕子に、しかし彼は別れを告げる。あれから、進也は嫉妬にかられ、一枝への愛を再認識したのだ。「分かりました」夕子は、そう言うしかなかった。
 夜。文夫はまた釣りに出かけている。寝間でひとり眠っている夕子。その時、襖を開けて黒い影が入って来た。夕子の布団に潜り込み、体を触る影。!として、夕子が目覚めた。明かりと点けると――それは、釣りに行った筈の文夫だった。文夫もまた、進也とよりを戻した一枝にふられ、夕子への愛を再認識したのだ。「どうして?」 そんなこととは知らない夕子が尋ねると、「こういうのも、変化があっていいだろう?」と文夫は答えた。元の鞘に収まった夫婦は、朝まで何度も盛り上がった。