極楽痴漢電車
ぬれぬれエクスタシー

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『極楽痴漢電車 ぬれぬれエクスタシー』スチール1◆スタッフ◆製作:シネマアーク/提供:Xces Film/脚本・監督:中村和愛/撮影:小山田勝治/録音:シネキャビン/編集:酒井正次/助監督:斉藤一男:安波公平/スチール:佐藤初太郎/現像:東映ラボテック協力:(有)ペンジュラム:(有)マルコト
◆キャスト◆山本陽子:桐島貴子/山本明美:夢乃/山本富士子:村上ゆう/富永規子:達花和妃/痴漢の男:真央はじめ/宮下政弘:樹かず/松下強:野上正義
◆解説◆
  『お尻触られ長女♪指を入れられ次女♪痴漢を楽しむ三女♪チカン!チカン!痴漢にあった3姉妹♪チカン!チカン!痴漢するなら3姉妹♪』と、痴漢電車強行軍を率いたのは痴漢電車シリーズ初、自らも痴漢に間違われたことのある、中村和愛監督による痴漢にあった美人三姉妹のお話。痴漢行為は完壁に犯罪だ。よって、脳天気に替え歌を歌っている場合ではない。
 しかし、ポカポカ陽気がそうさせるのか、温かい風が鼻をくすぐるのか、季節がら変態ヤローが増える今日この頃、ある電車内で『迷惑行為にあったお客様は、速やかに駅係員に連絡下さい。』と言う車内アナウンスを聞いた。今までに余り耳にしたことがないアナウンスだが、やはり痴漢が増えるシーズンに配慮してのアナウンスだったのだろうか。そして、駅構内には女性スタッフによる痴漢110番の設置。痴漢撲滅強化月間。など色々と女性には優しく、嬉しいサービスである。そのぶん一日が痴漢に始まり、痴漢に終わる変態痴漢諸君にとってはヤリずらくてしょうがないのでは?
 そこでエクセスは考えた!『恐れ多くも痴漢などできない』良く言えば『理性が働く』とでも言うべきでしょうか?小心者の皆様のために贈る『痴漢電車スペシャルウィーク』が決定!今、通勤電車は痴漢の嵐が吹き荒れてる真っ最中。せめてリアル映画で楽しんで下さい。
 そして、世の男性を楽しませてくれるのは、透けるような色白の素肌が魅力的主演桐島貴子。お楽しみに!『極楽痴漢電車 ぬれぬれエクスタシー』スチール2
◎注 女の子は回りの人を皆痴漢と思ってます。悪しからず。
◆ストーリー◆
 OLの山本陽子(23才)は寡黙な女で、自己主張をするという行為を最も苦手としていた。それは自分の名前が有名人と同姓同名ということが大きな影響を及ぼしていた。なぜなら、姉の富士子(27才)も陽子と同様な性格をしていて、互いに子供の頃から名前だけが異常に目立つ事を、嫌い、避け続けてきた蓄積からであった。親も反省したのか末の妹には明美(21才)と名付け、二人とは対称的に明るくなるよう願ったが、これも極端で、21才でバツ二で二人の子持ちになっていた。しかし陽子自身、自由奔放な生き方をしている明美を、羨ましく思うことを否定は出来ず、その思いを日々、日記に綴っていた。
 そんなある日、朝の通勤電車の中で陽子は痴漢に遭っていた。抵抗するのも怖く思っていた陽子であった。が、何とか勇気を振り絞り、抵抗をして拒否できたと思ったら、男はナイフを出して哀願してきた。陽子は男に促されるまま、次の駅で降り、トイレに放り込まれSEXを強要され、受け入れてしまう。「自分は処女でもないし、この人を彼と思えばいい」陽子はただそれだけを思い、逆に楽しもうと感じてゆく。
 『極楽痴漢電車 ぬれぬれエクスタシー』スチール3昼休み。陽子は昼休みの定番の行動とも言うべく、日記に今日の出来事を付けていると、唯一の友達、富永が現れる。そして、今日の遅刻の理由を富永に報告して、思い切り笑われる。富永はいつも陽子を馬鹿にしていた。陽子もそれを自覚していたが、友達と呼べる人がいないのは、自分の性格のせいだと思っていた。夜、とある一室。富士子は上司の松下と不倫をしていた。富士子にとって、不倫には抵抗を感じていなかった。妹の明美が、二度の離婚、二度の出産を何事も無かったかの様に済ませていた事が大きな要因になっていた。ただ寂しさを紛らすためだけのSEX。が、松下は秘に離婚を意識し始めていた。
 山本家の居間。夕食後。陽子が後片付けをしている最中、電話で元旦那や子供と楽しそうに会話をしている明美。そこへ帰ってくる富士子。ふと目を遣ると陽子が羨ましそうに明美を見つめている。しばらくして、何気に目と目が合う富士子と陽子。互いに何かを分かち合ったかの様に明美を見つめる。
 翌日、陽子が出勤する際、明美も共に出掛けた。最初の旦那、宮下雅弘に会うためである。陽子の性格からか、電車に共に乗っていても、会話らしい会話がなく、端で見てても他人に見える二人。
 そして、明美が痴漢に遭遇する。その行為にやがて陽子も気付くが、明美は別に嫌がる様子もなく、若干楽しんでる様子で、逆に動揺し始めた陽子を咎めようとしていた。が、しばらくして、いきなり痴漢の手を上げ告発する。気が動転する陽子。
 そして、駅に着き明美の言葉を聞いて、再度驚く陽子。「最近、欲求不満だったから、少しくらい良いかなと思ったけれど、触り方の下手な奴が痴漢するのは許せないよね」
 昼休み。日記をつけている陽子。「私には彼が巧かったのか下手だったのかも解らない…彼にとって、私をどう感じたのだろうか…」『極楽痴漢電車 ぬれぬれエクスタシー』スチール4
 そこへ富永が現れ、いきなり今朝、痴漢にあった事を自慢げに話しだす。それを食い入るように聞き出す陽子。富永、いつもと違う陽子の雰囲気に戸惑いを見せる。
 夜。人通りの少ない路上での車中。宮下とSEXをしている明美。そこへ残業帰りの陽子が現れ、二人の行為を目撃する。気付かない二人。「今度、私はいつSEXするのだろうか…」そんな事を考えながら、足早に立ち去る陽子。
 事後の二人。再婚を望む宮下。が、そんな宮下の気持ちを弄ぶかの様におどける明美。
 日曜日。挑発的な派手な姿で街を闊歩する富永。やがて、電車に乗り込んでゆく。混雑気味の車内。辺りを見渡す富永。一向に男の視線も痴漢らしき者の気配が現れない。業を煮やした富永。やがて「痴漢だ」と騒ぎだす。慌てる近くに居た男たち。感極まって叫ぶ富永。「この人、私のお尻に触りました!」
 午後。穏やかな時を過ごす富士子と陽子。そんな中、一人落ち着かない明美。やがて、チャイムが鳴り慌てて出てゆく明美。が、明美の意に反して、明美と共に現れたのは松下。驚く富士子。何が起きたのか解らない陽子。そして松下、自分が離楯した事を述べ、富士子にプロポーズをする。動揺しながらも、ちゃかす富士子。自分にはその意志がない事を告げる。慌てふためく陽子。そこへ落ち着き払って明美が言う。「富士子姉ちゃん、この人の事が嫌いなの?」動揺が大きくなる富士子、やがて、感極まり泣きだし、松下の胸に持たれてゆく。唖然と見つめる陽子。一人はしゃいで祝福する明美。
 再びチャイムが鳴り、明美が今まで見た事のない男を連れてくる。「私も結婚する事にしたわ。この人の子供ができちゃってさ…」が、誰も明美の話を聞いていなかった。
 SEXをしている陽子。徐々に盛り上がってゆき、やがてイク陽子。
 目が覚める陽子。今までに見た事のない夢に驚き、恐る恐る自分の股間に手を遣る。濡れている指。やがて、しばらくして吹き出し、元気よく起き上がる。
 通勤電車内。松下の家に挨拶に行く富士子と共に出勤する陽子。例に依って他人に見える二人。やがて、富士子が痴漢に遭遇する。陽子、その気配を察知して驚く。痴漢の男は陽子をナイフで脅した男。富士子が陽子に助けを請おうとした時、痴漢の手を取り、毅然とした態度で陽子が発する。「止めて下さい!」その気迫に負けたのか、慌てて退散する痴漢。そこへいきなり富永が現れ、痴漢に罵言雑言を浴びせる。その滑稽さに二人、にこやかに微笑んでゆく