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小柄でグラマラスなチンツィア(サラ・コズミ)は夫とカサブランカでバカンス中。夫はアナル愛を試みようとするが、チンツィアはさすがに拒否。そこで電動ハブラシをバイブ代わりにして攻めまくり。思わずのけぞるチンツィアは、やがて女上位でイキまくり。好きで上手で、食事の後にもう一回イイ?夫のいたずら心で、いつの間にか、イケメンのルームサービスが加わっての“3P”に発展。チンツィアの形よいヒップにシャンペンがかけられ、後ろからイケメン・ルームサービス、前から夫の“二穴攻撃”で、カサブランカのバカンスは桃色吐息!
テレビ局の重役夫人ステファニア(シルヴィア・ロッシ)は聡明で、洗練された美女だが、夫の浮気に憤慨していた。相手の女性は野心まんまんのショーガール、エリカ(フェデリーカ・トンマーズィ)。真っ昼間のオフィスだというのに、パンティー取って重役とエッチ上等。ステファニアも負けてはいない。夫がその気なら、と何とエリカの夫で、こちらも野望十分の新進TVディレクター、ブルーノを口説きまくり。テニスコートでラケット使ってエッチな誘惑。自慢のお尻を駆使しシャワー室で濃厚なご開帳は淫猥画報そのもの。これでおあいこ、女と男、妻と夫。2組の夫婦の痴態はエンドレス!
とろけるような肉感的なボディー、生唾もののヒップの持ち主のビアホールウェイトレス、カタリーナ(ラッファエッラ・ポンツォ)は、フィアンセのナポリ人コック、チーロと熱々の日々。今日も木陰で愛をささやき、あっという間に盛り上がり、さっそく屋外エッチ。
カタリーナはチーロに勧められて、南チロルの勤め先のホテルで、あるお客のために“淫らなバイト”を始める。その客はサドで男勝りのドイツ人女性フラウ・ベルタ(ヴィルジニア・バッレット)で、現在自分の召使の男を調教中だった。彼女はお手伝いをしつつも、自慢の巨乳をいたずらされ、生唾ヒップもスパンキング(尻打ち)の洗礼を受け、さらには後ろからズッコン、バッコン。この一部始終を恋人チーロに語るカタリーナ。そんな“淫らなバイト”のてんまつも若いカップルにはエッチの軽〜い調味料!
本当は純粋でイノセントな心の持ち主のラッファエッラ(アンジェラ・フェルライーノ)は、嫉妬深くて不満屋の夫にたまりかねたのか、ひょんなことから不貞行為に走ってしまう。海辺を歩き、2人の男に見せつけるようにセミヌードの背中をさらして誘惑。昔の性体験を語りながら、波打ち際でハード・ペッティング…ラッファエッラのセクシャルな冒険は果てしなく続くが、それはマンネリ気味の夫婦生活を打破するため。“夫婦和合”は妻の知恵。男と女じゃ、女がエライ。
アンナ(マルスカ・アルベルタッツィ)はワイルドなフィアンセにベッドでの痴態をカメラで写されたり、見事なヒップにかぶりつかれる。さらにアナル愛を強要されるが、さすがにそれは拒絶するアンナ。フィアンセは一計を案じ、スワッピングでは知る人ぞ知る名物スポットのキャップダージュに連れて行く。そこのホテルのフロントの男も客たちもヌードは当たり前。そんな放埒な性の享楽ムードにあてられたアンナの理性は失われ、その代わりに肉欲の炎が次第に燃え上がる。ここで知り合ったしたたかな性の解放者であり、見事なヒップを誇るヘレン夫人(グラツィア・モレッリ)と、酒と女がイチバンの好色な夫ノエルの夫婦に導かれ、夫と共に本格的にスワッピングの渦に巻き込まれ、ついには拒絶していたアナル愛まで許すこととなる。いいじゃないの、愛があるなら“後ろ”も上等!
好色でいたずら好きな小学校教師のロージー(フェデリーカ・パルマー)は、夫との新婚旅行でロンドンに向かうが、性体験不足でうぶなこの新郎よりずっと破廉恥な自分を改めて発見する。例えばセクシーな下着ショップでは、レズっ気のある店員に胸を揉まれて早くも発情。鏡張りの試着室で、2匹の美しい牝犬が相互愛撫で官能をむさぼり合う。ベッドルームでも経験の浅い新郎がドギマギしているのを尻目に、カーテンは開いたままのほうが興奮するの、とばかりに全開。当然のように、初老の覗き魔(ティント・ブラス)がいやらしい視線を投げかける。それを知りつつ、一層淫らに興奮し、痴態をさらけだすロージーの類い稀なる“娼婦性”に幸あれ!
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ティント・ブラス。その名を聞いただけで、男たちは燃え上がり、女性たちも濡れそぼる。あたかも条件反射のパブロフの犬のごとく!70年代における『サロン・キティ』『カリギュラ』などの“第1期黄金時代”、90年代における『背徳小説』『郵便屋』などの“第2期黄金時代”、そして世紀を跨いで2000年代におけるティント・ブラス“第3期黄金時代”の幕開けを告げる傑作が、この『桃色画報』だ! 例によって編集、監督はもとより、原案、脚本(カルラ・チプリアーニ、マッシミリアーノ・ザニンと共同)、そして出演と1人5役のスーパー・ディレクターぶりを発揮しているブラス監督。ロケ地もローマ、ロンドン、カサブランカ、マラガなどヨーロッパ、北アフリカなどを所狭しと往還。すでに“古希”を迎えた超ベテランとは思えないエネルギッシュな演出を見せているのは頼もしい限り。エグゼクティブ・プロデューサーは『背徳小説 第2章』『郵便屋』など、ブラスとは名コンビのジョヴァンニ・ベルトルッチ。
極彩色の画面に踊る豊満な女体、淫蕩な痴態、官能の秘め事、繰り返される絶頂…奔放にエロスをむさぼる女たちの欲望には際限がなく、男たちを凌駕し、すべてをさらけ出して、さらなる快楽を追求してゆく。新婚妻、重役夫人、ショーガール、ウェイトレス、浮気妻、スワップ妻、女性教師…スクリーンを真っピンクに染める動くグラビア! ティント・ブラスが重ね合わせた淫らな“絵巻”全6話。これぞ、誰が呼んだか“桃色画報”!
女性たち最高の官能態を映像に焼き付けたい、というティント・ブラスの呼びかけに集まったのは、いずれ劣らぬ濃厚セクシー美女たち。『背徳令嬢』のシルヴィア・ロッシ、『郵便屋』のブロンド美女サラ・コズミといったブラス作品は経験済みの女優たちを筆頭に、見事なお尻の持ち主グラツィア・モレッリ、『ギャング・オブ・ニューヨーク』のラッファエッラ・ポンツォ、伊、仏、英などで活躍する女優兼作家のマルスカ・アルベルタッツィなど多彩かつエロチックな逸材が顔を揃え、6つの桃色画報を淫ら色に変える。まさに女の数だけエロスがある!ということを男も女も実感できる。そしてそのエロスは無限大。疲れも、衰えも知らず、ますます妖艶に輝く女たちの痴態に、男たちは“無条件幸福”。ただただひれ伏すしかない! |
ベルージャ出身。大学法学部を卒業後、映画に何本か出演し、6本目の作品がブラス監督の傑作『郵便屋』となった。舞台では著名バレエダンサーのラッファエレ・バガニーニと共演した「ブロードウェイへようこそ」などがある。ほかに、モデルとしても活躍し、下着会社の広告で女性警官に扮装して話題をまいた。ほかにカンヌの広告部門・主演女優賞にノミネートされたビスケットのCMもある売れっ子だ。
トスカーナ生まれ。トリノ・シアター・カンパニーで演劇を学び、大学は首席で言語学科を卒業し、ローマに移り、テレビ、映画で活躍。ほかにエロス小説も書き、それがブラス監督の目に留まり、彼の『エロチック・ショート・サーキット』(日本未公開)の中の1エピソードを監督し、その美貌を生かして女優としても参加
した。ブラス監督とのコラボレーションはさらに続き、『背徳令嬢』では脚本を担当、出演もした。『秘蜜』
では助監督を務め、イタリアンエロス界唯一の女性監督誕生!とマスコミや評論家の注目を集めている。
モデナ大学経済商学部在学中より、出身地のヴェローナで女性株式ブローカーとして辣腕をふるうが、
一転して映画の世界に。ハードコアでキャリアを始め、さらにブラス監督作品など一級の官能シネマに出演し、ステップアップしている。そのキャラクターは撮影現場の潤滑油として一役買っている。
ローマ出身の25歳。大学の社会学部を卒業。卒業論文を書くためにアマゾンのインディオたちと数カ月間生活をともにしたという行動派、実践派でもある。インターネットにも関心を持ち、イタリア初の演劇サイトを立ち上げたのも彼女。すでにマスコミ、新人俳優、エージェント、プロダクションなどにとっての重要なアンテナとなっている。映画は『魂の肉体』『カルテット』(ともに日本未公開)など本国で話題を呼んだ作品の主演、助演を務め、マーチン・スコセッシ監督の歴史大作『ギャング・オブ・ニューヨーク』にも出演した。ちなみに、趣味は写真家の前でポーズを取ること、と悩ましい。
フォッジャ生まれ。父はドイツ人、母はプーリア地方出身。映画、テレビ、CMなどに数多く出演の個性派女優。本作でのSMプレイのドイツ人女性役も強烈だ。また官能詩の本「官能的なアルペッジョ」を著し、その1話が舞台化され、それを見たブラス監督が出演を要請したという。マレーネ・デートリッヒの研究家でもあり、彼女にオマージュを捧げる芝居を国際的な舞台で上演する。また監督として『女性たちのマドンナ』の準備も進行中である。
カラブリア州のソヴェリア・マンネッリ生まれ。ローマ第3大学の心理学科に在籍しながら、モデル、ファッションショーのプレゼンター、テレビ出演などの仕事もこなしている。「映画については全くのビギナー」(本人談)で、今回ブラス監督の洗礼を受けたことで、今後の飛躍が期待される美しき逸材だ。ちなみに、現在のお気に入りは、飼っているペルシャ猫のユリウスだという。
ボローニャ生まれ。アメリカ・フロリダの高校を卒業後イタリアに戻り、ボローニャ 大学でコミュニケーション学科に進み、ブラス監督の『鍵』についての論文を書いて、110点満点プラス秀の評価を受けたことはつとに有名。ボローニャのナヴィレ演劇学校、アクターズセンター・オブ・ロンドンで学び、文化音楽系番組で作家及び案内役としてキャリアをスタートさせる。舞台でも女優や、助監督をこなし、代表作の「ヴァギナのモノローグ」は本国やフランスでも上演され、絶賛される。
南イタリア、カセルダ出身。「魔法にかかって」「キャンプレッティがいますよ」などのイタリアの国民的人気テレビ番組で好評を博した女性タレント。その見事なヒップ美がブラス監督のハートを捕らえ、今回の出演となった。その丸い完璧な双子のように盛り上がった2つの球(尻)は彼女そのものと言われている。
サン・マリノ共和国生まれ。高校卒業後、ローマに移り、演技と歌を学び、著名舞台監督のもとで舞台を踏む。その後、映画にも情熱を示すようになり、『セヴェンティ』『甘い恋人たち』『街の物語』『突破口』(いずれも日本未公開)など映画祭で賞に輝いた注目作に出演、マルコ・デ・マルコ監督の『夜明け』では主演だけでなく、脚本も担当。また詩作でも才能を示し、詩集もすでに出している。趣味は友人のために料理を作ること、新しいショーツを買うこと。ちなみにニックネームは“ティタン”(神話における神の一人)。 |
1933年3月26日イタリアのベネチア生まれ。父はベネチアでユダヤ系の名門弁護士として知られ、ブラスも当然のように法学部に進むが、映画にも強い関心を持ち、パリのシネマテークで保管庫係をしながら映画を学び(1日6本も映画を見たりしていた)、トリュフォーやゴダールなどと知り合い、短編映画を製作、59年には巨匠ロベルト・ロッセリーニ監督の『ロベレ将軍』で助監督として働いたのをきっかけに本格的に映画界入り。63年『働く者は負ける』で監督デビューし、注目を浴びる。さらに『私は宇宙人を見た』『危険な恋人』『SEX白/黒』と刺激的な作品を連発し、その過激なタッチは『サロン・キティ』『カリギュラ』でさらにセンセーションを呼んだ。83年には谷崎潤一郎原作の『鍵』を人気女優ステファニア・サンドレッリで映画化し、“エロスの巨匠”としての知名度はさらに高まる。以後は無人の野を征くがごとくの活躍ぶりは周知の通りだ。『ミランダ
悪魔の香り』 『ラブ&パッション 情事の虜たち』『スナックバー・ブダペスト』『パプリカ』『背徳小説』『背徳小説
第2章』『郵便屋』『背徳令嬢』『背徳令嬢U』『秘蜜』…と日本に上陸した作品のタイトルをざっと挙げただけでも、壮観の一語だろう。ブラスはほぼすべての作品の編集を手掛けているのが特徴で(『カリギュラ』は製作のボブ・グッチョーネがポルノ場面を追加撮影しているが)、彼のこだわりが垣間見ることができる。02年には、パリのシネマテーク・フランセーズで、その長年の功績を讃え、ブラス作品の回顧展が開催され大いに賑わったという。20世紀から21世紀へ、衰えを知らない“エロスの巨匠”の歩みは止まることを知らない!ただ脱帽、平伏するのみ! |