便利屋家政婦
〜鍵の穴から〜
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◆スタッフ◆製作:フィルムハウス/提供:Xces Film /監督・脚本:山内大輔/撮影:鏡早智/照明:野田友行/編集:金子尚樹/録音:シネキャビン/助監督:小泉剛/現像:東映ラボ・テック
◆キャスト◆片瀬ナナミ:吉本雅/磯山ミユキ:北川絵美/小金井スミレ:葉月螢/俊樹:しらとまさひさ/小金井:サーモン鮭山/前田:北千住ひろし/高野:望月六郎/磯山:野上正義
◆解 説◆
『ちょっと覗いてみませんか?』隣の生活を・・。
最近は隣近所の交流がなく、普通に生活していると隣が何をしているのか知らない人が増えている。けど、やっぱり気になり覗こうとすると、お巡りさんを呼ばれてしまい、いきなり犯罪者に・・なんて事もある世の中。焦ってはダメです。みじかで合法的な覗きは、『家政婦』になる。が、しかし男は中々なれません。そんな欲求を映画で解消しましょう!
今回の家政婦は覗くだけじゃなく、美人のお姉さんが、アノ手、コノ手、身体もアソコも使って家庭の悩みを一気に解消!
『もしもこんな家政婦さんがいたら俺も頼みたい・・。』と思うような1本に仕上がりました。
主演は吉本雅。大胆なレズシーンは必見です。
監督は山内大輔でお贈り致します。
◆ストーリー◆
スーツケースを引き、住宅街を歩く片瀬ナナミ(29)。四つ角に来て立ち止まり、地図のメモを見る。
【磯山家】
都内S区にある豪邸・磯山家。この家の一人娘で専門学校生の磯山ミユキ(20)は、昼日中から恋人の俊樹(24)を部屋に連れ込み、セックスをしている。俊樹はセックスが終わると決まってミユキに金の無心をした。無職でパチスロ狂いのダメ男。でも、セックスだけは抜群にいい。ミユキは俊樹と離れたくないばかりにいつも金を渡してしまう。俊樹の帰り際ミユキの父・片瀬隆文(56)が仕事から帰って来た。片瀬は内心、俊樹を忌ましく思っているが、表情には出さない。自分の女遊びが原因で妻が家を出で十年。以来、親ひとり子ひとりの生活である。なにより娘に嫌われるのが恐かった。俊樹を見送り、二階の自室に戻ろうとするミユキに片瀬は言った「明日は午前中に起こしてれよ。あたらしいお手伝いさんを紹介するから」
翌日、ナナミが片瀬から仕事の説明を聞き終わったちょうどその時、ミユキが二階から降りて来た。『今日からうちに来てくれる、ナナミさんだ』片瀬が紹介すると、ミユキは興味無さげにナナミを一瞥した。「言っとくけど、うちのパパすっごい女好きだからさ。アンタも気をつけた方がいいよ」ミユキは言うとさっさと出かけていった。「男親の限界なのかな。すっかりあんな娘になってしまって…」片瀬が差寂しげに言った。
ラブホテル。会社員風の男前田と援助交際をするミユキ…。
夜、片瀬が寝室にナナミを呼びつける。「申し訳ないが、ちょっと腰を揉んでくれるかな」成瀬は言った。ナナミは成瀬に跨がり、マッサージを始めた。「ミユキは帰って来たかい?」成瀬の問いにナナミはかぶりを振った。片瀬がポツリと言う。「アイツには、私の血が流れているんだよな…」「当たり前じゃないですか。親子ですもの」ナナミは笑った。片瀬は笑わなかった。「ナナミさん。うちの娘はね、惚れた男のために売春までして貢いでいるんだよ」ナナミの手がまった。「まさか…」「ナナミさん、私はどうすればいいと思う?」片瀬は悩んでいた。「ご主人様のお気持ちが本気なら、私が何とかしてみますけど」とナナミは言うと、立ち上がって明かりを消し、着ている服を脱ぎ始めた。「き、君は何者なんだ…!」「私は、便利屋家政婦…」ナナミはニヤリ笑うと、片瀬のパジャマのズボンをずり降ろした。
ラブホテルでミユキが援交客の高野(40)とセックスしている。断続的に光るフラッシュ.デジカメでハメ撮りされている。パチンコ屋からふて腐れた顔をして出てきた俊樹は、女の声に呼び止められた。「またスッたの?」俊樹は振り向いた。「ねぇ、お小遣いあげるからちょっと遊ばない?」ナナミは俊樹に言った。
夕方、疲れ切って帰って来たミユキは、リビングで繰り広げられている光景を目の当たりにして呆然となった。ナナミと俊樹がセックスしているではないか。ナナミは悪びれる事なく言った。「こんな事しで…いいと思ってるわけ?」ミユキがナナミに詰め寄った。ナナミは怯まなかった。「何がいけないの?私はあなたのパパと寝てお金を貰う。そのお金でこのコを買う。どっちも無理矢理してるわけじやない。誰にも迷惑かけてないでしよ?」ナナミの言葉にミユキは何も言えなくなった…。「でも、あなたを傷つけてしまったなら謝るわ。自分の愛する人がお金でやり取りされたら、辛くて悲しいのは当然だもの」ナナミはミユキに言った…。
翌日、片瀬家の玄関にスーツケースを持ったナナミは片瀬に頭を下げた。「短い間でしたけど、お世話こなりました」「こちらこそ本当にありがとう、ここまでうまくいくとは思わなかった。さすが便利屋家政婦だね」片瀬は感心して言った。奥からエプロン姿のミユキが見送りに出て来た。以前の彼女とは別人と思える程、清楚に変貌している。「もう、うちのパパに手出さないでよ」ミユキが言った。「わかった」ナナミは答えた。片瀬が照れくさそうに頭を掻く。ナナミとミユキは、笑顔で握手した。
【小金井家】
息が詰まりそうな小金井すみれ(25)の生活。新婚三ケ月目。すでに限界を感じていた。夫・浩一(34)の自分に対する執着心は異常だった。毎晩欠かず事のないセックス。浩一はすみれにその気がない時でもお構いなしだった。夫とのセックスは、もはや苦痛以外の何物でもなかった。また、浩一の嫉妬深さは常軌を逸していた。自分以外のどんな男とも妻が接触するのを許さなかった。だから彼がお手伝いを雇うと言ったとき、その狙いが何であるかがすみれにはすでに分かった。浩一は留守中の監視役として、家政婦を雇う気なのだ。
小金井家を訪れたナナミに浩一に言った。「宅配便の配達人やセールスマンの類には、妻を応対させない事、妻一人の外出はさせないこと、食費は日割りで直接渡すので妻には一切の金銭管理をさせないこと…」
ナナミは一階の洋間を与えられ、住み込みで働く事になった。夫婦二人の家なので家政婦といってもたいしてやる事はない。もっぱらの仕事は軟禁生活を強いられているすみれの、話し相手になる事だった。
某日、すみれは昼間からワインを飲んでいた。「抱き締めて」酔ったすみれのリクエストをナナミは受け入れた。すみれはナナミの胸でしばらく泣いた。やがてナナミとすみれは、お互いを慰めるように抱き合い身体を貪った…。
深夜、帰宅した浩一は何時ものように自分勝手なセックスをすみれに強要した。
翌日は平日だったが、なぜか浩一は仕事に出て行かなかった。すみれは浩一に産婦人科診察を受けに行きたいと申し出た。意外にも浩一はOKした。「たまには一人の外出もいいだろう」…浩一の変わり様を戸惑いつつも、すみれは出かけて行った。
寝室の掃除をしていたナナミは、突然入って来た浩一に抱き締められた。「どうだった、すみれの味は?」ナナミは驚いた。いったいどういうこと?『この家には20個の隠しカメラがあるんだ。すみれが毎日何をして、どう過ごしているか、俺はすべてを知っている…』浩一はナナミをベッドに押し倒した。そこに保険証を忘れたすみれが帰って来る。激しい二人の絡みを覗くすみれ。そしてすみれは家出を決心した。
数日後。スーツケースを引き、住宅街を歩くナナミ。
『私は家政婦、でもただの家政婦じゃない人は私を便利屋家政婦と呼ぶ。私がこれから向かう家は…』