◆キャスト◆道上咲絵：河野綾子・道上瑞恵：夢乃・公園の女：村上ゆう・道上権一：中村和彦・柳川力：柳東史・浅虫通作：山
本清彦◆解 説◆
巨乳と美脚、今や男を魅惑するには欠かせないセクシーポイントＮＯ．1そんなスタイルを十分に堪能できるのは、タイトなシルエットに深い切れ込みのスリットが魅力の、見えそうで見えないチラチラが男心をくすぐるチャイナドレス。
どこかのCMで熟女？三人衆のチャイナドレス姿にはかなりのインパクトがあったが、今回はドレスに限って三人分用意した。なぜかと言うと途中で裂けてしまう可能性が大だからだ。
ここまで書けばもうお分かりかと思いますが、主演河野綾子の最大の武器はドッヂボールのような存在感のあるおっぱい。ただたんに大きいだけではなく、形、張り、艶と、どれ一つ取っても申し分なく、しかも感度は超最高というだけに感じ方もハンパじゃなく、淫乱度も200％！まさに巨乳ファンにとっては必見の彼女だ。しかも、スクリーンから飛び出し、触れそうなおっぱいは
息苦しさをも感じ、思わず失神してしまいそうになる。悶える度におきく上下し波打つ巨乳に合わせ、自分自身も自然と上下に動いている事だろう。そんな彼女にチャイナドレスを着せ、欲情がむき出しになった人妻と、人形が相手だといきり立つものをブチ込めるが、生身の人間では燃えなくなってしまった奇妙な性癖に気付いてしまった夫の真剣？に悩む姿を写す久々の登場山崎邦紀監督。が、贈る「チャイナドレスの内股 人妻乱れる」足を組んだときに見え隠れする彼女の奥の奥を徹底的に覗き込め。
◆ストーリー◆
咲子の夫権一は、中堅商社に勤めていたが、会社が倒産し、失業してしまった。もともと要領の悪いタイブで、なかなか再就職も決まらない。しかし、咲子にとって、もっと大きな問題は、失業を境に権一が不能になってしまったことだ。クライマックスで突然フニャリと萎えて、それ以来ピクリともしない。
家付き娘で、親の財産も相続している咲子は、権一が慌てて再就職しなくても、すぐに困るようなことはなかったが、不能には焦った。結婚5年目で、すっかりセックスの深い味わいを身体の芯から感じるようになったところなのだ。フェラチオ、玉ナメ、コスプレ、局部露出なども試みるが、改善の兆しは見られない。話題の不能治療薬を輸入しようと口に出してみると、権一はそれだけは絶対イヤだ、俺を殺す気か！と大人しい彼が珍しく怒鳴り出す。
権一には、自分の不能の原因が薄々分かっていた。エクスタシーの頂点での咲子の表情が、なにか動物めいて見えたのだ。しかし、これまではセクシーだと思っていたその表情が、急に萎えさせたのは何故か。権一はそこに自分の生命力の軟弱を感じざるを得なかった。
咲子は、内科医の柳川と付き合っている妹の瑞恵に相談した。セックスがうまくいかないことで、権一がすべてにおいて覇気を無くしているように見えるのだ。以前から姉の咲子に気のあった柳川は、相談に乗るような風情で彼女を口説き、性的に悶々としていた咲子もついそれに乗る。しかし、やってみると肉体的な刺激は受けたが、案外期待したほどではない。柳川がやたらアクロバット的な体位を好んだせいかも知れない。ベットでも妙にお茶目な医者だった。権一は鬱屈した気分で公園に散歩に出かけることが多くなった。最初は気にも止めなかったが、紙バッグを下けた若い女とよくスレ違うことに気づく。こぎれいなファッションなので、まさかホームレスでもないだろうが、公園やその周辺を絶えず移動している。興味をひかれる権一だが、今の彼は女に関心を持っても仕方の無いことに気づき、自分ながら苦笑する。
ある夜、やはりうまく行かないまま、ベッドで寝ている咲子が、一瞬生命を持たない人形のように見えた。そして、その瞬間、股間が勃起する。思わず咲子の身体に手を伸ばす権一、しかし、咲子が寝返りを打つと、股聞もヘナヘナとなる。今の幻想は、何だったのだろう？
権一の不能の冶療に、改めて本気になった咲子は、柳川の紹介でカウンセラーの浅虫に会う。夫婦一緒にカウンセリングしないことには治療の方向性も出ないという浅虫。咲子は帰って権一を説得するが、彼は拒絶する。そして、咲子を満足させられないのは自分の責任だから、ほかの男とセックスしても構わないという権一。柳川との一件を思い出して、若干後ろめたい咲子だが、誰でもいいわけではないと権一を怒る。
咲子が、浅虫に権一の言い分を伝えて相談すると、浅虫は妙な表情でおかしな提案をした。旦那が浮気を勧めるなら、目の前でやってみせたらどうか。嫉妬心と怒りは勃起の大きな原動力です。なんなら、私がお相手しても…。まさかと思う咲子だが、権一にそれを伝えると、もしそれで駄目だったら、当分諦める条件でやってもいいと言う。今度は咲子がためらう番だったが、自信ありげな浅虫に賭けようと決心する。
浅虫がやってくる前夜、権一が寝つけずに庭を眺めると、全裸の女、いや人形が横たわっている。公園の女にそっくりの人形だ。権一は、急に勃起するのを感じる。ふと気づくと、人形は室内のソファーに横たわっている。誰かが人形とセックスし始めた。権一自身だ。それを自分で眺めている。咲子に声をかけられ、一瞬の幻想から覚める権一。どうも最近変だ。
昼間、公園の女に話しかける権一。何を聞いても返事が返ってこないが、最後に三日、ぽつりと「全部捨てて、わたしは公園の木になった」と呟く。そして、スタスタ立ち去る。頭がおかしいのか？ 権一は呆然と見送る。しかし、なにかが彼の心のなかで反響していた。
夜になって、浅虫がやってきた。権一の意志を確認した後、浅虫は権一に目隠しをする。そして、同じ部屋で咲子を愛撫し始めた。妻の押し殺した喘ぎ声が、権一の心を暗く悲しくさせる。夫の目の前のセックスに咲子は乱れた。しかし、権一の見えない目に、突然咲子が人形のようになった幻想が映る。人形の咲子が、浅虫に自由に扱われている。勃起する権一。それを見た成虫は権一を仰向けに寝かせ、咲子を騎乗位でセックスさせる。目隠しされた権一には、人形の咲子を浅虫が抱え、動かしているように感じられるが、実際には歓喜の咲子が夢中になって腰を振っていた。
咲子は、権一の不能はこの荒療治で完治したと思う。しかし、権一は自分の不能の原因と、欲望のあり方が分かった。「もう大丈夫ね」という咲子に、権一は要求する。いっさいのリアクションをしないで、声も上げないこと。驚く咲子だが、そうしない限りは絶対に無理だと権一は言う。わけが分からないままに言われるとおりにする咲子。人形になった咲子に権一は勃起し、荒々しく挿入してきた。反応しないよう耐えることで、逆にエクスタシーを昇りつめる咲子だが、夫はもう生身の自分には欲情しないのだということを実感し、涙が流れる。
翌日、権一は紙バッグ一つで家を出た。例の公園の女に出会い、二人は一緒に歩き始める。いつまでこんな生活が続けられるか分からないが、自分は会社や家に生命力を押し潰されたのだと思う権一。
