マダムレズ
擦<こす>り合う快感
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◆スタッフ製作:シネマアーク・提供:Xces Film・脚本:関根和美・監督:下元哲・撮影:小山田勝治・照明:代田橋男・録音:シネキャビン・編集:酒井正次・スチール:本田あきら・助監督:高田宝重・現像:東映ラボテック
◆キャスト◆鵜飼聡美:出雲ちひろ・沢田千夏:華沢レモン・真琴:佐々木基子・晶:酒井あずさ・鵜飼亮介:牧村耕次
◆解 説◆
女と女のセックスには終わりがない。果てしなく続く快楽は、男にとって想像を絶する世界なのだろう。レズ歴10年のベテランレズビアンは『1回でも、この世界を体験したら、男とするセックスなんて、所詮、子孫繁栄の為の行為でしかないわ…。快楽に程遠いわね』と語り『男なんて射精したら終わり。まるで野生動物みたいよね…』と妖しく笑っていた。レズは上質な麻薬のように女たちの精神を覚醒し、悦楽の世界へと導くのだろうか?今回の新作は、上流階級のマダムと女子校生の禁断の関係を赤裸々に暴いた問題作。レズの魅力たっぷりにお贈り致します。
主演は出雲ちひろ。『レズって奥が深いですね。私…こんなに凄いレズプレイって初めてだったけど、なんか感じちゃった!』と早くもレズの魅力に取り付かれた模様です。
監督は下元哲。斬新な映像で男の股間を刺激する。
◆ストーリー◆
高校教師の鵜飼亮介(45)は妻・聡美(43)に対してある疑惑を抱いていた。結婚して10年、聡美は手堅く家庭を切り盛りする一方で、特技の活け花の才能を活かして自宅で生け花教室を開いて家計を助ける『出来た妻』だった。しかし『妻』としては上出来でも、最近の聡美は『女の部分』がおろそかになっている。夫婦のセックスが苦痛に感じられるのだ。自分の『男としての魅力』が消えかかっているのだろうか?もしかしたら他に男がいて、そのせいで自分とのセックスを楽しめないのかも―想像は際限なく広がり、亮介を悩ませる。今夜も聡美を抱きながら亮介は疑惑を募らせていく。
一方、聡美は聡美で亮介に疑惑を抱いていた。以前は毎日のように求めてきたのに、最近では週に1回がせいぜい。元々セックスには奥手の聡美だったが、この変化にはさすがに気づいていた。
『もしかして、浮気でもしているのでは?』―決して口には出さないものの、聡美はこの疑念に悩まされていた。
亮介が教え子の女子高生・沢田千夏(17)を突然自宅に連れて来たのは、そんなある日のことだった。『わぁ、ステキ!」亮介が顧問を担当する演劇部の部長だという千夏は、ちょうど花を活けていた聡美を見るなり黄色い声を上げた。『憧れちゃうなぁ。私も奥さんみたいに素敵なマダムになろっと」千夏が身を寄せるとほのかにコロンが匂った。「いい匂いね」「分かります? これ、彼氏からの誕生日プレゼントなんです」屈託なく笑う千夏の若さと可愛らしさが聡美には眩しかった。それに亮介との関係も……。無邪気に冗談を言い合う二人の姿は、単に教師と教え子という関係以上に親密に見えた。まさか教え子と浮気なんかと思いつつも、聡美は無意識に千夏に嫉妬の目を向けていた。「そうだ千夏、せっかくだから教えてもらえよ活け花。ぼちぼち花嫁修業のひとつも始めないと、行きそびれちゃうぞ」亮介が突然そう切り出すと、千夏はぜひ習いたいと聡美にせっついてきた。「…いいわよ。じゃあ、週末にでも」この急な展開に戸惑いながらも、聡美は引き受けることにした。なぜなら、そうすることで少しでも夫婦の潤滑剤になればと思ったからだ。「俺は研修だから、うるさいのがいなくて丁度いいだろう」
結局その日、夕食までずるずる居続けた千夏は泊まることになった。とはいえ手狭なマンションのこと、寝室の隣の居間に寝かせることにした。「なあ、いいだろ?」千夏が寝静まるのを待って亮介が求めてきた。聡美は当然拒否したが、亮介はいつになく執拗な愛撫を繰り返し、ついには聡美に身体を開かせてしまった。声を上げまいと必死に堪える聡美の表情に興奮したのか、その責めはますますエスカレートしていく。聡美は隣室の千夏を気にしながらも、ついには声を上げてヨガり始めた。押し殺したその嬌声を、千夏がまんじりともせず聞き入っているとも知らずに――。
その週末、約束どおりやって来た千夏に、聡美は活け花の手ほどきをした。千夏は思いのほかスジがよく、聡美は教える喜びを久々に味わった。「ねえ、先生と聡美さんって、どうやって知り合ったの?」二人の馴れ初めのこと、初恋のこと、花を活けながら二人はとりとめのない会話を楽しんだ。だが、気がついてみれば聡美は一方的に自身の過去を告白させられていた。「イヤね、私のことばっかり…。恥ずかしいわ」聡美は台所に立ち、お昼の仕度にかかった。すると、不意に例のコロンの香りを間近に感じた。振り返ると千夏の顔がすぐ後ろにあった。拒む間もなく唇を奪われた。「やめてよ、悪い冗談は」「冗談じゃないもん。聡美さんのこと、好きだから…」突き放そうとする肩をやさしく抱かれた時、何故か聡美はそれ以上拒否できなくなってしまった。差し入れられてきた舌を自ら求めていた。やがて、千夏はレズ独特の隠微なテクニックを駆使して聡美を翻弄していった。それは聡美が初めて知る恥辱と官能の世界だった―。
『来週、私の家に遊びに来て。親は出かけてるから』――千夏の気軽な誘いに従い、次の週末、聡美は混んだ電車に揺られていた。もう二駅で千夏の家がある駅に着くと思った矢先、ふと尻のあたりに違和感を感じた。痴漢だと思って振り返ると、美しい女が微笑んでいた。その女・真琴(24)は猥褻な笑みを浮かべて聡美を見返しながら、尚も尻を撫でまわし続ける。最初のうちは身をよじって拒否していた聡美だったが、電車の中という極限状況に加えて真琴の執拗さもあり、なすがままになるしかなかった。すると、真琴の指先は大胆にもスカートの中に潜り込んできて、パンティの上から秘所を弄り始めた。もう一方の手が服の上から乳房を揉んでくる。そればかりか真琴は聡美の手を取ると、自らの秘所に導いた。聡美は触ってと促され、恐る恐る愛撫を加えていく。「気持ちいいわ。もっと奥まで指入れて…」真琴の囁きが聡美の自制心をとろけさせた。聡美はきつく目を閉じ、恥辱と快感を堪えた。それでも押し殺した喘ぎ声が唇を突いて出た。「…いいのよ、我慢しなくて。一緒にイッて!」真琴がそう囁いたのをきっかけに、絶頂を迎えた聡美はその場にしゃがみ込んでしまった。
千夏の家に着くなり聡美は玄関で抱きしめられ唇を求められた。電車の中の痴女行為ですっかり身体に火が点いた聡美は、自ら千夏の唇を貪った。「あら、もうこんなになってる…。度スケベ」立ったままパンティの中に手を差し入れた千夏が驚きの声を上げた。
二人は活け花などそっちのけで一緒にシャワーを浴び、そのままベッドにもつれ込んだ。二度目のレズ行為は更に過激だった。千夏の操るバイブレーターに翻弄され、聡美は何度も立て続けに絶頂に追いやられた。そしてすべてが終わった時、聡美はもう千夏なしでは生きていけないと実感したのだった。
ある日、「ねえ、これ着てみて。きっと似合うと思うな」そう言って千夏が取り出したのはセーラー服だった。驚きに声も出せないでいる聡美に、千夏はそれを着せかけようとする。「イヤよ、そんな恥ずかしいこと絶対にイヤ…」「そう? だったらもう会うのやめようか」
あっさりセーラー服を仕舞おうとする千夏の手からそれを奪い返すと、聡美は断腸の思いで着てみせた。こんな恥ずかしい姿を夫や知人に見られたらと思うだけで凍りついた。「似合うじゃん! 超カワイイよ聡美さん」聡美の反応を楽しむかのように千夏は、今度は小型のバイブレーターを差し出し、それを秘所に入れろと命じた。聡美は仕方なく命じるままになった。千夏を失いたくない一心だった。「じゃあ、行こうか」千夏は猛然と拒否する聡美を力ずくで表に連れ出すと、そのセーラー服姿を公衆の面前にさらした。すれ違う人たちが容赦なく奇異の目を聡美に注ぐ。更に、その股間ではバイブが絶え間ない快感を送り込んでくる。恥辱と快感にまみれた聡美は、失神しそうになるのを必死に堪えた。だがそれは、今まで一度も味わったことのない甘美な感覚だった。聡美はなりふり構わずその場で千夏に抱きつき、その唇を貪った――。
亮介と聡美は以前のような仲睦まじさを取り戻した。ただ一つ以前と違うのは、聡美と千夏の関係がいまだに続いていることだ。もちろんこのことは亮介には秘密だ。聡美は生け花の出張講義を始めたと言っては外出し、こっそり千夏との愛を確かめ合っているのだった。